出願期間ということで、今ならば目立てると、普段何もしていないのに関わらず、我が物顔で更新を続ける和泉です。
出願期間が始まり、HOPSに対する関心が非常に高まっていると妄想しておりますが、HOPSへの進学について、不安なこともお持ちかと思います。
今回は、我々のような在学生もかつて感じ、説明会等でもよく聞かれる質問にお答えしたいと思います。(一部、14期下平も回答しています)
※注意
この記事は個人の見解に基づいて書かれています。正確な情報は、HOPS公式HPや募集要項で確認して下さい。また、本ブログは試験結果について一切の責任を負えませんので、ご留意をお願い致します。 加えて、本ブログはHOPS所属学生により運営されており、HOPS公式の見解を示すものではありません。
1. 入試について
1. 入試前に、教授へご挨拶に伺った方が良いですか?
研究大学院の場合、「研究室訪問に行きなさい」と言われることが多いと思います。
しかし、HOPSの場合は、研究室訪問をしなくても入学は可能です。
現に、ブログで頻繁に登場する和泉や下平は訪問していません。
同期の中には訪問した学生もいますが、必須ではないです。
進学を迷っている方は、先生とアポを取ってお話を聞いても良いと思いますが、HOPSに進学したい方であれば特に必要はありません。
各自でご判断下さい。
2. TOEIC等の点数は関係ありますか?
基準特別選考で、TOEICの点数で基準を超えている方はもちろん関係あります。
ただ、一般選考等の方でも、出願時にTOEICやTOEFLの成績証明書を同封することが可能です。
もちろん、高得点であれば評価されるとは思いますが、必ずしも必須ではないでしょう。
なお、国際政策コースの方は、TOEFL等の外国語試験の成績を添付することが望ましいと、募集要項には書かれています。
試験を受けることができないということはありません。
下平君はTOEICの点数が著しく低く、成績も同封しませんでしたが合格しています。
ちなみに、彼は技術政策コースです。
高得点である方が望ましいですが受験は可能です。
合否にどれほど影響しているかは、学生側からは何ともお答えできません。
3. 入学にあたって準備しておくべきことはありますか?
札幌の家を確保しましょう。僕(下平)の家は北11条で家賃3万です。
北大文化を体験したければ恵迪寮がおすすめです。家賃はなんと4300円!
本を読み慣れておくのがベストだと思います。レポートの時に困るので。
みんなできると思いますが、officeは一式操作できるようにしておきましょう。
公務員や就活ガチ勢の方は、勉強やら企業研究などを始めておくと良いかも。何事も時間のあるうちから始めるのが成功の元です。
特にこれをやらなければいけないということはないです。
2. HOPS内部の雰囲気、学生生活
1. コースごとの違いを教えて下さい
各コースで必修科目が異なります。
また、コースごとに独自の奨学金があります。
しかし、それ以外の明確な違いはなく、自習室も同じです。
コース関係なく、同じ授業を履修しているのも日常的な光景。
コースごとの垣根もなく、コース単位で人間関係が独立している訳ではありません。
2. 社会人でも若い人に溶け込めますか?
講義・ゼミ・フィールドワークの他にも、行事(飲み会)もたくさんありますので、交流する機会は多いです。
溶け込もうとすれば余裕で入れますし、それを咎めるような環境は全くありません。
また逆に、大学院ではそういった関係を持たない、という考え方も尊重されますので、各々好きなように大学院の生活ができます。行事への参加強制などもありません。
ただ、全体としては積極的に溶け込み、楽しんでいる社会人学生が多いです。
3. 学費以外の出費はありますか?
これといって大きな出費はありません。
なお、教科書が必要な授業では購入が必要です。(全ての授業ではありません)
また、飲み会の参加費も毎回お支払い頂きます。
他には院生協議会の会費2千円。
フィールドワークの交通費が必要になることも。
チャーターバスや院から車を出してもらう場合は無料です。
政策討議演習では、院から車を出してもらっていました。
国際フェローに行く場合は、奨学金から足が出た分も自腹になります。
常識の範囲外で出費を迫られることは、まずありません。
4. サークルや部活に入ることはできますか?
下平は少林寺拳法部に入っています。他大学からきた院生を受け入れてくれる北大は優しい。
しかしほとんどの学生はやってないです。時間の使い方として本人の優先度次第です。
HALCCはおすすめです。HOPSの学生が多く所属するサークルです。
5. コアタイム等はあるのですか?
一切ございません。
授業主体のため、研究室に来なければいけない日、時間などはないです。
授業だけ出席する人もいれば、自習室でずっと研究している人もいます。
全ては自分次第です。強制はありません。
もちろん、授業は出席する必要がありますよ。
6. 飲み会やジンパなどのイベントへの出席は必須ですか?
そげなことはありません。
予定が合わない、飲み会が好きでないなど、学生ごとに様々な事情がありますから、強制参加ではないです。
参加率は概ね高い気はしますが、来ないからといって困ることはありません。
学生同士の交流を深めるためにも、是非出席して頂きたいところではありますが…。
入学ガイダンス後の祝賀会はほぼ全新入生が参加するので、参加することをお勧めします。
7. 社会人学生、留学生、一般学生の比率を教えて下さい
年度ごとによって多少の変動がありますが、ほぼ3分の1ずつです。
参考までに、14期生と15期生の人数内訳は以下の通りになっています。
14期生
一般&基準特別選考:12人
社会人 :11人
留学生 :9人
15期生
一般&基準特別選考:9人
社会人 :8人
留学生 :10人
3. 授業について
1. 初学者・理系でも講義についていけますか?
個人の努力次第ですが、ついていけなくてリタイアしたという話はあまり聞きません。
法政策学という授業は法律関連の授業ですが、同時に技術政策コースの必修でもあります。
理系学生であっても議論に参加し、単位を修得しています。
もちろん、授業ごとで必要とされる知識に差があるため、いきなり難易度の高い授業を履修すると大変でしょう。
自分の力量と学びたいことを考え、計画的な履修をされることをオススメします。
2. 公務員試験対策は講義の中でやるんですよね?
予備校的な授業はありません。
HOPSに来たからといって、自動的に公務員になれる訳ではないのです。
各人で公務員試験の勉強を進めてください。
もちろん、授業の内容が公務員試験の範囲と被るものもありますし、授業で得た知見が公務員試験に役立つことも多いです。
また、グループワークなどは面接で話せるような経験ができると思います。
3. 単位が取れずに卒業できない人もいるのですか?
あまり聞いたことはないですね。
HOPSは少人数なので、いれば把握できるのですが…。
単位が取れませんと泣いている人を見かけたこともないですよ。
もちろん、授業に行かず課題も出さなければ単位は出ませんが。
必須ではありません。
各々で学びたいことが異なりますし、興味分野も人それぞれ。
興味のある方が挑戦するもので、強制ではありませんよ。
HOPSは国際フェロー、エクスターンシップなどの制度があり、挑戦しやすい環境が整備されています。
個人的には、どちらも挑戦して得るものが多かったので、是非とも参加して頂きたいところです。
5. 他学院の講義を履修することはできますか?
北大の大学院であれば可能です。
授業によっては履修できないこともありますが、多くの授業で門戸が開かれています。
HOPSの卒業要件にも、一定数まで算入することができますよ。
在学生でも、国際メディア観光学院や大学院共通科目を履修している方がいます。
4. 就活について
1. 就活をする時間はありますか?
しっかりとありますよ。
計画的に単位を修得していけば、問題はありません。
今年の例だと、1年次に多くの授業を履修し、就活が本格化する2年前期では授業を履修しない学生もいました。
自分も、2年前期は1つしか授業を履修しておらず、就職活動に力を入れていました。
2. HOPSのコネで就活できますか?
無理です。自分で頑張って下さい。
ただ、各省庁や幾多の企業にOB・OGを輩出しています。
OB名簿もあるので、OBを紹介してもらうことはできます。
また、先生方や社会人学生の方のお知り合いを紹介して頂くこともあるので、
「この企業の人に話を聞きたい!」
という場合に、その希望が叶うことが多々あります。
また、エクスターンシップ(インターンシップ)を通じて、様々な官公庁や企業に受け入れて頂くことができるので、就職先について理解を深めることができます。
霞ヶ関インターンシップにも応募できますよ。
HOPSのコネで楽々就活なんてことはありませんが、キャリアについて考えを深める機会に恵まれていると思います。
3. 公務員以外の就職先を考えていても大丈夫ですか?
公務員以外の進路を選択する学生も多いです。
私自身(和泉)も民間企業に就職しますし、14期生の半数近くが民間企業に就職します。
HOPS公式HPの進路状況を参照すれば、卒業した学生が様々な進路を選択していることが分かるはずです。
進路実績についてはこちらをご覧下さい。
www.hops.hokudai.ac.jp
公共政策と聞くと、公務員しか進路がないと思われがちです。
しかし、公共政策は民間であっても担うことができるようになりました。
民間企業であっても、公共性について考える時代になったのです。
結論としては、卒業後の進路に縛りはありません。
4. 文系大学院は就活に不利なのでは…
特に不利だと感じることはありませんでした。
企業や個人の捉え方によるので何とも言えませんが、ね。
学歴で落とされたと感じたことはないですし、北大生向けの説明会にも参加できます。
リクルーターもちゃんと付けて頂けました。
よく「文系大学院生の就活はヤバイ」という人がいらっしゃいますが、それは明確に否定させて頂きたいです。(HOPSは文理融合ですが)
もちろん、胡坐をかいて何もしなくても良いという訳ではありませんよ。
北海道という地理的な要因を考えれば、東京で就活をするのは少々大変ですが、選考の段階によっては交通費も出ますし、そこは仕方がない部分かと思います。
また、面接の場では「なぜHOPSに行ったの」と質問されることは多いので、しっかりと答えられるようにしておきましょう。
就活に関しては、運と縁が大きな要素となるのは否定できません。
全てがうまくいったとは言い切れないと思います。
また、個人によって「うまくいった」定義が異なります。
よく聞かれる質問ですが、この質問は本当に回答するのが難しいのです。
結論としては、少なくともフェアな状況で就活できると思います。
5.その他
1. 他の公共政策大学院との違いは何ですか?
文理融合、グローカル、理論と実践の3つに集約されていると思います。
文理、世代、国籍の別なく様々な学生や教員がおり、多様な考えを持った人たちと議論し、学び合うことができます。
全く考え方が違うので、そのような視点があったのかと日々驚かされるばかりです。
また、北海道という少子高齢化の進んだ課題先進地で、将来の日本や世界が向き合わなければいけない問題に、頭をひねり、実際に行動することも魅力です。
過疎地域の振興に関心がある人は、他の大学院では学べないことを沢山吸収できるはずです。
また、フィールドワークの数も多く、模擬的な政策立案ができるのも魅力。
留学制度にも恵まれているのも特色の1つ。
奨学金が用意されていて、志望すれば誰しも挑戦の機会があります。
学べる分野の広さも魅力的です。
公共政策に、分野の垣根はありません。
文理12学部を有する北大だからこそ、学べる分野が広い。
公共政策を学ぶには適した大学と言えるでしょう。
行政、政治、法律、経済、文化、工学、農学、観光…
過疎地域のまちづくりから国際政治のパワーゲームまで。
自分の学びたいことに合わせて、自由に選択ができます。
2. 他大学との交流はありますか?
日常的にある訳ではないのですが、毎年恒例で京大の公共政策大学院が主催する合同ゼミに参加しています。
京大の他に東大、一橋大などの学生が集まって、研究報告やゼミを実施されています。
今年度も15期の学生2名が企画段階から携わっていますよ。
もちろん、ゼミのみの参加も可能です。
長々と回答してしまいましたが、出来るだけの回答はしたと勝手に思っています。
これでも疑問は尽きないかと思いますが、他にも聞きたいことがあればコメント欄に投稿して下さい。
HOPS在校生がお答えさせて頂きます。
それでは、HOPSでお待ちしてますね〜♪
文責:14期 和泉優大