北海道大学公共政策大学院 学生ブログ

北海道大学公共政策大学院(HOPS)の院生が運営するブログ

社会人学生も多数在籍!HOPSのアンケート結果

こんにちは! 19期のMです。

 

新学期を迎え、2週間が経ちましたね。
履修登録期間も終え、HOPSの生活にも慣れてきた頃でしょうか?

本日は、HOPSの院生紹介をしたいと思います✨

 

先日、学生に任意でアンケート調査を行いました。
HOPSのHP大学院の案内パンフレットでは分からないHOPSの情報をお届けしたいと思います!

※任意のアンケートのため、ここで紹介する数字がHOPSのすべてではありません。そのため、HOPSの雰囲気が伝われば幸いです。

 

まずは、院生の属性から

実は、社会人学生が多いです!
1年修了制度、長期履修制度を活用して、上手くお仕事と両立されている方もたくさんいらっしゃいます。

 

そして年齢分布を見てみると、社会人学生の中でも様々な年代の方が学ばれていることがわかりますね!お仕事を退職されてから学びなおされている方もいますよ♪

続いて、院生のバックグラウンドに注目していきたいと思います👀

公共経営・国際政策・技術政策のコースに合わせて、経済学・法学・工学をメインにアンケートを取ってみたのですが、意外な結果となりました!
工学系出身で公共経営コース、経済学系で国際政策コースの方もいました。入学してみると、コースの垣根はあまりなく、自分の学びたい科目を履修できます✨

 

出身大学も聞いてみると、やはり北大が多かったです!
学部からそのまま北大の院生が多いですが、
北大の学部を卒業後、お仕事をされてからHOPSに入学された方もいらっしゃいます。

ついでに、院生の出身についても聞いてみました。

北海道出身の方が一番多いのですが、北海道以外はかなりばらけていますね!
北大の学部入学者も3割が道民と言われているので、概ね体感通りです。
実は、最近「富山の会」ができたようで、機会があればそちらの様子もお届けしたいと思います!

 

最後に、HOPSでやりたいイベントについても聞いてみました🐏

ジンパ(ジンギスカンパーティー)が人気ですね🐏


筆者も北大に来てからジンパなるものがあると知りました!構内で行えるのは北大ならではという感じがします。今年度も院生協議会主催でのジンパ企画が進行中ですので、楽しみにしていてください✨
自主ゼミも準備中のものがあるそうなので、そちらの様子もいつかお届けしたいと思います!

 


今回は、HOPSにどんな学生がいるのかをお伝えしました。

任意のアンケートだったのですが、概ね体感と一致していたので
「HOPSってこんな感じなんだなー」と思っていただければ!

 



 



 

新たな一歩の始まり

お久しぶりです!19期のMです。

 

この春、16・17・18期から26名の皆様がご卒業※されました。

おめでとうございます!🌸

 

HOPSでも修了式が行われ、送別会が行われました。昨年度は、ジンパやおでん会など交流を深める機会に恵まれました。そのため、みなさまがいなくなってしまったことがとても寂しく感じられます。

18期の皆様、ご卒業おめでとうございます!

院生の中には、仕事と両立させながら懸命に学問を探求してこられた方も多くいらっしゃることと思います。御努力に深く敬意を表し、課程の修了を心からお喜び申し上げます。みなさまの活躍に続けるように、私たちも頑張りたいと思います!

改めて、ご修了おめでとうございます🌸
ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

 

 

そして、昨日、新入生ガイダンスが行われました。

午後には属性別・コース別で履修相談会を行い、具体的に履修を組んでいきました。慣れない方も多いとは思いますが、頼りになる先輩がたくさん相談に乗ってくださるので安心です!

 

20期の皆様とともに学んでいけることを大変うれしく思います。

新入生のみなさま、ご入学おめでとうございます🌸

 

 

※正式には卒業ではなく修了ですが、便宜的に卒業と表現させていただきます。

 

HOPS名物「社会調査法」中間報告

こんにちは、18期広報のKです。

 

HOPSには「社会調査法」、「政策討議演習」と呼ばれる名物授業があります。

一年間、北海道内のある自治体(年によって変わります)から提示された政策課題に対し、グループで調査研究を行った上で、最終的には研究結果を提言する授業です。前期が「社会調査法」、そして後期が「政策討議演習」と呼ばれます。

 

前期授業が終了する7月下旬に、「社会調査法」の成果報告会が行われました。

今年は、栗山町班と斜里町班の二つに分かれており、栗山町班は「新規就農」について、斜里町班は「ゼロカーボンパーク」について検討しました。

 

 

栗山町班の発表に関しては、当該自治体の既存の農業のあり方や人口動態などの現状を丁寧にリサーチしており、質疑応答も活発でした。離農や農業従事者の減少といった課題は日本に通底する課題ですので、栗山町の事例が今後の日本の農業政策に良い示唆を与えられるような研究にきっとなると思います。

 

 

続いて斜里町班は、斜里における再生可能エネルギー導入の一案として、環境省が打ち出すゼロカーボンパークに関して検討がなされていました。栗山町と異なり、札幌から地理的にかなり離れているため、現地調査は発表直前の1回のみだったそうです。むしろ現場に簡単に行けないからこそ、現状手に入る客観的なデータや文献の検討やアクターの整理などが最大限行われており、こちらも活発な議論が行われておりました。

 

いずれも完成度が高く私も刺激を受けました。私もリサーチペーパー作成に向け頑張りたいと思います。

主たる参加者は1年生であり、その多くが現在就活や帰省などで研究室を離れております。きっと皆忙しいとは思いますが、体調を崩さずまた元気な顔を後期に見せて欲しいものですね。

 

それでは本日はこの辺りで。

文責:18期広報K

 

ジンパ!

こんにちは、18期広報のKです!

7月30日、HOPS全体でジンパ(ジンギスカンパーティ)を校内において行いました!

コロナ騒動が落ち着きを見せ始めており、今年からちらほらキャンパスの芝生でジンパが開催されています。

 

今年は院生協議会をはじめとする有志の尽力により、30人を超える参加人数ながらも非常にスムーズな運営がなされていました。また、リハーサルと称したプレジンパを有志で行う徹底ぶりでした笑。

空井護院長からのありがたきお言葉を頂戴したのち、乾杯!

 

緑が綺麗ですね〜。

ジンギスカンの後は焼きマシュマロ

 

 

そして、なぜかキャンパス内に炭捨て場が・・・。

北大伝統の息吹を感じますね。

 

普段交流のない学生同士や先生方も交えた団欒の場となりました!今後とも続いていってほしいものです。

 

それでは本日はこの辺りで。

残暑が厳しいですが、皆様お気をつけてお過ごしください。

 

文責:18期広報K

HOPS1年生前期の過ごし方【前編】

はじめまして、HOPS19期のMです!

1年生の私が広報担当になって、初めてこのブログを読み、これから何を書いていいのか少し悩んでいる所です…。

HOPSはどんなところなのか、お伝えできたらと思い、今回は私の前期の過ごし方を紹介します!

HOPSの日常が、授業・バイト・就活の割合などを通して、結構楽しく忙しいことが伝わるかもしれません笑…。

4月

入学ガイダンスの後、その日に新入生歓迎会がありました!この歓迎会で仲良くなった人が多いと思います。

そんな4月のスケジュールはこちらです↓

この時期に院生協議会の募集、ゼミのお知らせ、さらにエクスターンシップの募集があったり…。

私は、新しい環境に体を慣らしつつ、楽しく過ごしていました!

 

5月

GWに任意の学生が集まりBBQをしました!お肉がおいしかったです🍖

中旬には、ジンパの練習もしました🐑

そんな楽しそうな5月のスケジュールがこちらです↓

たくさんバイト(ピンクの枠)をしていますね!

空き時間に講義の準備を行ったり、資料の読み込みをしています。

 

6月

北大祭が上旬にありましたね!私は、毎年留学生のコーナーに行って、食べたことのない料理に挑戦しています。HOPS関連だと、HALCCのクマヤキも食べに行きましたよ~

6月に入り、筆者は就活を始めました✨また、夏タームが始まったこともあり、ちょっと忙しいかなと思い始めた時期です。

 

オレンジ色が、就活の説明会や選考等です。説明会に参加しないと、インターンシップの選考に参加できない企業もあるので、時間調整が大変でした。被っている枠はそのような参加必須の説明会で、あまり聞いていなかった気がします…。

この週は、社会調査法のメンバーで海のゴミ掃除のボランティア活動に参加したり、夏タームが開始したりと、いろいろ忙しく過ごしていました。

忙しいのは確かなのですが、どの講義も楽しいですし、やりがいがあります!また、ミーティングルームで、有志の手作りどら焼きを頂きつつ、お昼はみんなで集まっておしゃべりしたり、仲良く過ごしています✨

7月

7月に入り、今週は体験入学が行われています!

私は、就活・課題・グループワークが佳境を迎え、多忙を極めておりますが、7月下旬にはジンパの開催が予定されているので、そちらを楽しみに頑張っている所です。

この忙しさが落ち着いたら、各講義の内容、フィールドワークの様子も【後編】としてお伝えしたいと考えております✍

 

皆様の参考になれば幸いです。それでは小暑の候今日はこの辺りで~

文責:19期広報M

北大祭とHOPS

こんにちは、18期広報のKです。

広報班は先日2名の19期生を迎えましたので、彼らの記事にも乞うご期待です!

 

さて、北大祭(2023年6/2~4)が今週やってきます。

covid-19によって3年間制限されておりましたが、今年は学内の警戒レベルが通常に戻り、ようやく数年前と同じ景色の北大祭が見られそうです。

HOPS全体で何か出店するわけではありませんが、いくつか宣伝させてください🙇‍♂️

 

twitter.com

 

1. HALCC×津別町のクマヤキ

北海道大学公共政策大学院は、HALCCという学生団体と強く結びついています。

HALCCとは Hokkaido Academic Local Creation Conference の略です。学生目線の地方創生を考え活動する団体です。  津別町役場津別高等学校と連携しており、HOPSの学生も多数在籍しております。

 

hokudai-hops.hatenablog.com

 

そんなHALCCは今回の北大祭でなんと、あのクマヤキを出張販売します!

michinoeki-aioi.com

 

クマヤキとは、津別町にある道の駅あいおい限定で販売される「おやき」のこと。

津別町限定のグルメを札幌で味わうことが可能です。これは足を運ぶしかありません。日時と場所についてはは以下の通り。(数量限定のためお早めに!)

 

6/2(金)12:00~21:00

6/3(土)09:00~21:00

6/4(日)09:00~21:00

北海道大学体育館前(エルムトンネルに近い北部のエリアです!)

 

 

出典・HALCC公式Twitterhttps://twitter.com/HALCC_Hokkaido/status/1660926190310309888?cxt=HHwWgIC2ub7k5YwuAAAA

 

 

2. 小泉悠氏が来道!

クマヤキを楽しんだらその足でロシア・ウクライナ情勢について理解を深めましょう。

東京大学先端科学技術研究センター研究員で、ロシアの軍事政策や国際関係論に詳しい、小泉悠氏が6/4(日)に北大に講演に来ます!北大祭公式Youtubeでも配信はするそうです。

www.rcast.u-tokyo.ac.jp

 

日時・場所については以下の通りです。

6/4(日)11:40入場開始・12:00開演・13:30終了予定

於工学部B棟オープンホール

出典:北大祭公式アカウント ( https://twitter.com/HOKUDAISAI/status/1659500411773153281

 

地方創生から国家間紛争まで幅広く五感で学べる、まさにHOPSらしいルートです。

 

3. 北大アニ研の上映会

HOPSには一部ですが、サークルや部活動と両立して学んでいる学生が在籍しています。

19期には1人、アニメーション研究会HALでの活動を続けているF君がいるので、以下本人から宣伝です!

 

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北大アニ研(HAL)のFです!今年は、2作品を上映します。2作品を軽く紹介させていただきます。
1作品目は「マイワード」。AIが会話の中で、最適な言葉を選んでくれるようになった未来。高校生の一誠は、とある女の子が気になっているようだが…
2作品目は「影凪」。海を舞台にした冒険活劇。ヨットを操り、海洋調査を行っていた主人公のナギは、とある異変に遭遇する…。
ただ、「影凪」の方はてんやわんやありまして、まっったく完成しておりません。まだVコンテの段階ですが、温かい目で見守っていただけると幸いです。
上映会の他、空いた時間にはその場で作画もしているので、アニメの作り方に興味のある方はぜひ気軽にいらしてください!

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いかがでしたでしょうか。

それではみなさん良い週末を(できれば北大祭に足を運んで)お過ごしください。

 

文責:18期広報K

 

 

 

 

【本紹介】『日本国憲法の普遍と特異』

こんにちは!18期広報のKです!

いつもの通り本紹介です。

 

 突然ですが皆さん、今年の5/3は何をしていらっしゃいましたか?GWの只中でしたが、満喫できましたでしょうか。

 

なぜこんな出だしで書き始めたかというと、5/3とは憲法記念日なのです。日本国民にとって、ましてや公共政策学徒にとっては、言うまでもなく重要な日であると言えます。

当然この日、私はHOPSの同期や新しく入った後輩達とあるべき日本国憲法の姿について滔々と語り合っていました。(これは嘘で、この日筆者は春の陽気を感じながら有志らとBBQをしておりました。良い息抜きができました。)

 

 もうすでに過ぎてしまった日を引き合いに出すのは少し恐縮ではありますが、そんな今回紹介する本はこちら。

 

ケネス・盛・マッケルウェイン(2022)『日本国憲法の普遍と特異 その軌跡と定量的考察』千倉書房

 

 東京大学社会科学研究所教授のケネス・盛・マッケルウェイン先生の著作で、アジア・太平洋賞を受賞しています。

 

本書の目的は、18世紀以降に制定された世界の900以上の憲法がどのように変遷してきたかを定量的に検証し、その知見をもとに、日本国憲法の特異性を解明することにある。p.4

 

 日本国憲法は、上に添付した写真の帯にもある通り、制定から75年以上を経た今なお、一言一句改正されていません。対して世界各国の憲法は平均して5年に一度は改正がなされているらしく、それだけでもその特異性が伺えます。

 また、単語数に関しても、日本国憲法は4,998wordsだそうですが、これは世界で5番目に短いとのこと。そして日本国憲法の最大の特徴は、人権に関する規定率の高さと、統治機構に関する規定率の低さ(法律にその詳細を委ねている)ことだそうです。

 

 そして本書の興味深い点は、ともすれば解釈論に終始しかねない憲法の議論を、データを使って定量的に考察しているところにあります。具体的には、Comparative Constitutions Projectという、世界各国の憲法典のデータベースを用いております。こうしてみると、テキストデータ分析と憲法・法案といった政策に関係する文書というのは親和性が高いですね。研究のヒントにもなりそうです。

 

 憲法に関しては、かなり大きな論争が存在することは言うまでもありません。憲法9条、一票の格差、選挙規制、環境権・プライバシーなどの新しい権利、同性婚、さらには先のcovid-19でも話題に上がった緊急事態条項など、争点の幅広さと深さに関しては特筆すべきものがあります。そうしたやや党派による分断を招きかねない憲法というトピックに関して、非常に緻密で説得力のある議論が展開されている本書は、まさに自信を持っておすすめできる一冊です。筆者は、それなりに多くの学術書を読んできている自覚がありますが、ここまで完成度の高い書籍は久々だと感じました。

 

 本書の内容に関しては、深くここで書くことは致しませんし、憲法議論について私見を述べるようなこともしません。詳しくは、本書をご覧になってみてください。それでは、今日はこの辺りで。

 

追記:2023年11月13日

本書は、その年度に刊行された政治経済分野の書籍の中でも特に優れたものに贈られる、第44回「石橋湛山賞」を受賞したそうです。おめでとうございます。

 

文責・18期広報担当K