【報告】駐日EU大使講演会が開催されました。
昨日、北大とHOPS主催で駐日欧州連合(EU)代表部の大使であるDr. Patricia Florの講演会が行われました。
HOPSの先生方が企画していますが、法学部の授業内での講演という形を取っていることもあり、学部生が多くいました。大学の国際系部局の職員や、外部の方もお見掛けます。200人ほど入る教室はほぼ満員で、立ち見の方もいらっしゃいました。
講演資料やHOPSのリーフレットの他に、EUの旗やメモ帳、ボールペンも配布されています。これから使っていきたいですね。
講演の内容は、2月1日に日欧経済連携協定(EPA)が発効したこともあってか、日本とEUの関係についてのレクチャーが中心でした。
大使らしく丁寧で分かりやすい英語で堂々としていらっしゃいましたが、威圧的と言うこともなく、とても柔らかい雰囲気でお話しされていたのが印象的です。
質疑応答の時間になると、質問はポピュリズムの動き、米中貿易戦争に関わる中国との関係など、EUを取り巻く出来事について、多岐に渡る質問が出席者から出ました。
大使という立場から考えれば、回答の難しい質問ばかりでしたが、大使らしい冷静なご返答をされていました。
私も北アイルランド問題への対応について尋ね、難しい問題でありながらも回答して下さったのは大変ありがたいことです。
丁度、昨日はEU議会選挙の投票が始まるということもあり、タイムリーな講演会だったのではないでしょうか。
日本が直面している人口減少問題についても、欧州のいくつかの地域では同様のことが起こっており、反グローバリズムや保護主義など、これからは日本とEUの連携が国際社会においても重要となってくるでしょう。
北海道という土地柄、国際政治の場で働かれている方のお話を聴く機会が東京に比べれば少ないのは否めません。
しかし、HOPSでは今回のような講演会や授業などを開講しており、北海道にいながら国際政治の空気を感じることができます。
今回の講演のように、学部生や市民に開講している講演会などもありますが、やはりHOPSで公共政策を学んでいると、講演を聞いていても理解度や浮かんでくる質問の数が異なります。
国際的な仕事に携わりたいと考えている方にはHOPSという選択をしても外れることはないと思います。
また、別の講演会などがあれば随時ご報告する所存です。
文責:HOPS14期 和泉優大