北海道大学公共政策大学院 学生ブログ

北海道大学公共政策大学院(HOPS)の院生が運営するブログ

【院生紹介】健康優良不良青年


暑くないですか? 暑いですよね。

そんな熱帯夜にぴったりの、ステキな院生紹介です。

 

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俳優・モデル活動とも並行しています



間違えました



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顔が終わっている


【期数 コース 名前】

14期 公共経営コース 小野寺 聖 (おのでら りょう)

 

【出身地】

北海道十勝地方の南部にある 更別村 からやってきました。

人口3,000人ながら食料自給率は日本トップクラス、少数精鋭のハイスペ地域です。

本州の方々がイメージする「北海道」そのものだと思います。

空と畑を分ける地平線、点在する牧草ロール、防風林のせせらぎ。

牛は歌い、人は笑い、土は静かに、草木が踊る。マジでドープな村だぜ

他にも日本最大級のサーキットや世界一に輝いたチーズを提供するピザ屋さん、村営牧場、近隣には製菓企業「六花亭」が所有する「六花の森」、生キャラメルで有名な花畑牧場などがありますが、まぁ私の実家である小野寺家を見ておけば十分ですね

小太りの父と怖い母が優しく出迎えてくれるはずです。嘘です 

 

【出身大学 学部】

北海道教育大学函館校国際地域学科地域協働専攻地域政策グループを卒業。呪文か?

北海道各地に5キャンパスあるうちの1つで、地域課題の解決に特化したカリキュラムを用意している学校です。

田舎育ちの小野寺少年は「地域活性化に資する学びがしたい!」と息巻いて、慣れない勉強に慣れないまま受験し、全力スライディングで入学した覚えがあります。

この大学に入ったからHOPSまで来たとも言える、素晴らしいところです。

でも卒業式の学生表彰がうちのゼミではなかったのは恨んでます。なめんな北教大

 

【大学時代の研究・ゼミ】

地域政策学、特に政策立案の手法を体系的に学ぶゼミに所属しました。

ゼミの先生はカナダ・モントリオール市にて公務員や在カナダ日本大使館の調査官をしていた方で、HOPSでの授業理解に困らないのはこのお方のご指導のおかげです。

ゼミメンバーもはちゃめちゃで、案の定はちゃめちゃな学生生活を共にしました。
近隣市町村で神輿を担ぎながら何キロも歩いたり、1ヶ月泊まり込んで実地調査したり、政策コンテストで命削った末に優勝したり、基礎から応用まで スパルタで 学びました。

特に学んでいたのは過疎自治体におけるPPP/PFIの実施過程についてです。

今読むと寒気すら催すミステリー卒論も、当時の全力が垣間見えて微笑ましい。

 

【趣味,好きなモノコト】

映画鑑賞です。専攻を捨てて某name。系映画会社に内定決めようと血迷ったほどです。

ブレードランナー」からスタートし、「ロードトゥパーディション」「グラディエーター」みたいな00年代スペクタクルを駆け抜けて、「バットマン」「アメリカン・サイコ」でクリスチャンベイル、「レオン」でゲイリーオールドマンを横切った後、「ウルフオブウォールストリート」「インセプション」でディカプリオを脇見するあまり、今敏監督「パプリカ(インセプションにインスピレーションを与えたと言われる傑作)」でクラッシュしました。

紙幅の関係でめちゃくちゃ薄っぺらく見えますが許してください。

雑食鑑賞ですが、私は映画の本質を「非日常への強制力」だと考えていて、そこからどれだけ未知のエスプリを摂取できるかについて真剣に検討しています。

これこそが古代ギリシャの円形劇場から続く「人生を豊かにする方法」の1つだと思うし、この文脈から言うと、私にとって重要なのは映画そのものではなく「映画(館)」という舞台装置なのかもしれませんね。

ここ最近で見たもので印象に残っているのは、トム・ティグヴァ監督「パフューム ある人殺しの物語」とエルドュアド・カサノヴァ監督「あなたに触らせて」。

どちらもフランス映画らしいアンニュイな雰囲気ですが、ぜひどうぞ。 

 

【なぜHOPSに入ったのか】

上記の通り大学でもHOPSと同様の勉強をしていたのですが、たかが4年では完全消化には至らず、飲み干してやるぜと大学院進学を選択しました。

公共政策大学院の真髄は、「課題解決の専門家養成」に尽きると私は考えています。

交通系の社会課題(渋滞や都市計画)があったとして、その解決策の検討では、法学の専門家は道路交通法の制度的欠陥を指摘するかもしれないし、経済学の専門家は都市経済の膨張速度について指摘するかもしれないし、工学の専門家は都市計画の機能不全を指摘するかもしれない。しかし、ここで社会課題の原因が複合的だった場合、各々の分野に特化した解決策ではクリティカルな改善が見込めないと思うのです。

そこで必要となるのは、様々な学問をある程度理解しつつ、課題解決に向けて各分野の専門家と協働できる専門人材です。この人材を養成しているのが公共政策大学院だと考えています。

歪みがちな課題認識を論理的に「診断」して適切な解決策を「処方」する、だからこそHOPSは「文理融合」「グローカル」を標榜しているのではないでしょうか。

論理と知識による武装を、理論と実践から鍛えていくのがHOPSだと考えています。

(提供:北海道大学公共政策大学院院長室 嘘です)

 

【今関心をもって取り組んでいる内容】

リサーチペーパーと英語です。特に前者、略してリサぺがセクシー(際どい)です。

後者は、今後働くなかでは本腰を入れる時間が取れないと思ったから

DMM英会話に申し込もうか真剣に迷っています。

どうする?申し込むか? 決めました、申し込みます

 

【HOPSの良いところ】

教員陣と学生との間の近さ、だと考えています。
例示すると、HOPSを代表する授業の1つ「社会調査法」「政策討議演習」では、学生と先生がチームとなって地域課題を約1年間検討し続けます。

分野の第一線に立つ教員陣に対して、昨日の夕飯から最新の外務動向までお聞きできるところが、より深く見識を深める上で魅力的なのではないでしょうか。
教員陣の雑談は必聴ですよ。先生方も人の子だなぁというハートフルな気持ちになります。

 

【好きな(おすすめの)講義とその理由】

公共経営コース必修の「技術政策論」が印象的です。
社会科学と自然科学の中間に位置しているような授業で、科学技術が現実社会に還元される際の動向、制約、経路などについて学ぶことができます。
扱う所掌範囲は広く、また履修したくなる授業です。しませんけどね(笑)

あとは広義の講義として「HOPS国際フェロープログラム」もお世話になりました。

これはHOPSが用意する中短期留学プログラムで、パリ政治学院から台湾の外交部、果てはインドの片田舎まで、多様なルートを選択することができます。

しかも旅費補助あり。行かなきゃ損です。詳しくは下記URLから参照してください。

トップにて小野寺が自撮りしたのも、この留学で訪れたインド・バラナシです。

最高の海外体験でした。40ヶ所近く虫に刺されてインド人にドン引きされました

HOPS国際フェロー | 北海道大学公共政策大学院
 

【HOPSを考えている人に一言】

この大学院に入学して、私は全く後悔していません。これが答えだと思います

もちろん満足度合いは人それぞれですし、モチベーションをどこに求めるかによって差異はあると思いますが、素晴らしい教員陣と仲間達に恵まれているのは確かです

特に仲間達の素晴らしさはここで語るまい、このブログを見て頂ければわかることです。

ただ一つ、この公共政策大学院は理論だけでなく、実践にも重きを置くところ。

能動的に動いてリサーチ・クエスチョンを立て続けないと「あれ?何しに来たんだっけ」のオンパレードになるかもしれません。

ひと狩り行こうぜのモンハンフロンティア精神が求められると思います。北大だけに

 

【ほかに何かあれば】

実は年に数回、学内メールでとんでもない案内が回ってきます。

国土交通省で非常勤専門職やらんか?アイルランド行って外務省調査員やらんか?とか。

一介の大学院生の身に余る大役なのは確かですが、そういった機会とタイミング良く遭遇できれば、大きく跳ねられること請け合いです
続きは北大W棟横のHOPS棟(通称 不夜城)でお話するとしましょう。グッバイ!

 

 

 

 

文責:HOPS14期 新田真剣佑 小野寺聖