北海道大学公共政策大学院 学生ブログ

北海道大学公共政策大学院(HOPS)の院生が運営するブログ

政策討議演習・夕張班 ヒアリング調査②

今日は農業人材確保について紹介します.

 

北海道の多くの市町村で,人口減少と高齢化が進んでいます.機械化によって生産効率は向上していますが,農業ではどうしても労働力が必要となる部分があります.夕張メロンは機械化が難しく,摘芯や収穫等の繁忙期は特に人手不足が深刻化します.

 

そこで,一般の求人やお手伝いに加えて,シルバー人材,学生の休暇中アルバイト,外国人実習生など様々な手法で人材の確保をし,更に夕張メロンを中心に農家と非農家の連携が生まれる方法を検討することとしました.ヒアリング調査では,受け入れの実態や改善点などを把握したいと考えて実施しました.

 

まずは,実際に夕張でメロンを作っている農家さんにヒアリングを行いました.

(写真がないです,すみません…)

農家さんの大切な情報なのでここでは書けませんが,人不足の深刻化,新しい試み,伴う問題点などについて大変詳しく説明頂きました.

 

次に,北海道大学の農業サークル”Agees”さんからお話しを頂きました.

ここでは,学生の意志とサークルの在り方について特に説明して頂きました.アルバイトとしてやるのか農業体験学習としてやるのかを明確にすること.農家側と労働側の需要と供給をどのように満たしていくのかを考えなければいけないと感じました.

 

最後に,清水町シルバー人材センターと清水町役場農林課へ訪問しました.

清水町は十勝総合振興局管轄の人口約9500人の町です.酪農や畑作4品(小麦・てんさい・馬鈴しょ・豆類)の生産が非常に盛んです.

シルバー人材センターでは,やはり働く側の供給が追い付いていないことが挙げられる一方で,農作業の魅力によって農家側と非常に良好なコミュニティが生まれていることもお話しい頂きました.

水町役場農林課では,酪農と畑作における人材ニーズの違いや,実際に異なった雇用体系を実施していることについて説明頂きました.f:id:hokudai_HOPS:20181213185406j:plain

 

お忙しい中,調査にご協力いただいたメロン農家様,Agees様,清水町シルバー人材センター様,清水町役場農林課様,ありがとうございました!

 

追記

やはり酪農の盛んな十勝ということで,”あすなろファーミング”でアイスクリームを頂きました.夕暮れで激寒の十勝でしたが,アイスクリームは最高です.

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本州出身の私は,初めて十勝を訪れましたが,広い大地と雄大十勝岳を感じることができました.政策討議では様々なところに出かけることができるのも魅力的ですね.冬が明けたらバイクで再訪したいものです.

 

HOPS14期 下平徹