北海道大学公共政策大学院 学生ブログ

北海道大学公共政策大学院(HOPS)の院生が運営するブログ

政策討議演習・夕張班 ヒアリング調査➀

引き続き,夕張班の活動紹介です.

 

実施したアンケートの結果から”地域コミュニティ”と”農業人材確保”という2つの課題に取り組むことに決定しました.次にそれらに対する政策の先進事例を調査し,対象地を定めてアポイントを取り,実際に現地に赴きヒアリング調査を行いました.

 

まず今日は地域コミュニティに関して紹介します.

 

札幌市白石区に所在する"みんなのお茶の間くるくる"さんを訪問しました.

NPOなどの法人資格を持つ団体ではなく,代表者の土橋紘子様が「お年よりから子供まで,いろいろな人が誰でも気軽に参加し交流を楽しむ場所」を作るため,自宅の車庫をリノベーションして地域住民に開放しています.

実際に訪問したところ,地域の皆様が集まって手芸や会話を楽しむ場所として,とても温かい雰囲気となっており,我々学生も優しく迎え入れてくださいました.

土橋様のお話では「強い縛りやルールをつけるのではなく,参加者がいつでも自由にくつろげる空間を作ることを大切にしている」とのことです.

規模が大きくなると規則等の複雑化が往々にして見られますが,あくまで小さな集まりの中で気軽に参加できるという一人ひとりを大切する考えの重要さを感じました.

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また,当別町に所在する”ファームエイジ株式会社”さんを訪問しました.

ファームエイジさんでは,電気柵を用いた放牧酪農・野生動物対策システムの販売・設計を中心に,グラスファーミングスクールやフィールデイズインジャパンなど日本の農業を変革するための取り組みを数多く行っています.

夕張班では特にフィールデイズジャパンに注目し,夕張でイベントや交流を行う際の広報や参加促進などについての知見を得たいと考え,ヒアリングを決定しました.

代表取締役の小谷様からは「同じ想いの人を引き付けるよな,事業理念を明確に定めること.”わが町”と連呼すると視野を狭めてしまうので,北海道・日本全体を視野にいれることで協力者が増えていく」とお話しいただきました.

夕張もメロンに対して大変なこだわりを持っています,生産者の理念・想いを伝えられるようなアシストをしていきたいと感じました.

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お忙しい中,調査にご協力いただいた土橋様,小谷様,ありがとうございました!

 

追記

”道の駅とうべつ”に出店している”カフェ・テルツィーナ”でお昼ご飯を食べました.

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道産食材を活用した「北海道イタリアン」の提唱者である堀川秀樹シェフが,当別町の食材をふんだんに使った料理が提供されます.

とてもおいしく,皆大満足でした.当別にお越しの際はぜひ味わってみてください.

 

文責:HOPS14期 下平徹