北海道大学公共政策大学院 学生ブログ

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【国際フェロー】今日はセントパトリックデーだ!

 

今日で、とうとうシャムロックプログラム最後の週末です。

長かったようであっという間でした。

 

そんな今日は、ラスボスとでも言わんばかりのビッグイベントがダブリン、いや世界中で行われました。

 

 

それが、セントパトリックデー(St. Patric's Day)です。

 

 

この日はアイルランド中がお祭り騒ぎ、緑色の衣類を纏った人々が市内に溢れだします。

 

 

セントパトリックデーとはなんなのでしょうか。

 

昔、アイルランドにパトリックというカソリックプロテスタントもいないくらい昔の人です)の司教がやってきました。

彼はまだ土着やバイキング由来の宗教しか持たなかったアイルランド人に、キリスト教を布教しに来たのです。

 

彼はシャムロックという、一見するとクローバーのような、アイルランドに沢山群生している野草を用いて、キリスト教の三位一体説を説いて回り、多くのアイルランド人の改宗に成功しました。

つまり、今日の一大カトリック国であるアイルランドの下地をつくったのは彼なのです。

 

シャムロックは今やアイルランドを象徴する植物となり、多くの場所で見かけます。

緑がアイルランドのナショナルカラーなのも、シャムロック由来らしいです。(これに関しては諸説あるみたいですが)

 

その彼は死後、聖人となって今でも多くの人々に信仰されています。

セントパトリックデーは彼の命日で、カトリック教徒にとってとても大切なお祭りなのです。

 

人々は緑色のマフラーや服を着て、シャムロックを身につけてこの日をお祝いします。

 

アイルランドだけでなく、今や世界中で祝われるお祭りになりました。

それは、アイルランド人が移民として世界各地に散らばっていったことが関係しています。

そのため、多くのアイルランド 系移民のいるアメリカでは、アイルランドの比にならないくらい盛大に祝われています。

 

こういったお祭りから、宗教や歴史のことが分かるのは面白いですね。

 

 

今日は、僕も市内に行ってこの日を楽しんできました!

 

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前日に屋台で買った緑の帽子(5ユーロ)とコンサドーレの赤黒ユニフォームを身につけ出発です。

一緒に行ったジャパニーズソサエティー(日本系の文化サークル)の留学生が顔にペイントを塗ってくれました。

 

緑じゃなくてもいいのかって?

大丈夫、とりあえずみんな楽しむことが一番大事なのですから。 

 

 

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ホストマザーが胸にさすシャムロックを用意してくれました。

思わぬ優しさに驚きました。

留学で感動したことの1つです。

 

 

 

 

毎年、ダブリン市内で正午から盛大なパレードが行われます。

この日は市民のみならず、アメリカやヨーロッパ各地などからも多くの人がダブリンを訪れます。

 

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通りは、ダブリンで今まで見たことのないほどの人で埋め尽くされています。

 

 

 

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パレードの山車や踊り子が通るたびに、観衆が大きな歓声を上げます。

セントパトリックデーといってもパレードのコンセプトはイマイチ分からないし、結構シュールなものも多く、しかも多くの人でほとんど見えません。

それでも一緒になってリズムに乗ったり、指笛を吹いたり、歓声をあげたりしているだけでとても楽しい!

 

よく分からなくても、なんだか楽しい気分になれるのがいいところですね。

 

やっぱり、お祭りというのはどこの国でも楽しいですね。

他国の文化であっても、こうやって一緒に楽しめるほど素晴らしいことはありません。

 

 

日本では馴染みの薄い祝日ですが、皆さんも来年は緑色の服を着てこの日を祝ってみてはどうでしょうか。

 

 

文責:HOPS14期 和泉優大