【国際フェロー】日本、そして北海道の知名度、、、と思ったら日欧EPAの記事になった
こんにちは。和泉です。
北海道の皆さん、お元気ですか。
留学をしていると、よく日本のことについて聞かれます。
初対面の人に日本だと言うと大体驚かれます。
もちろん、そうなんだね、みたいに普通の反応の人もたくさんいます。
結構、日本行きてえ!みたいに言ってくれる人は多いです。
二言目にはコンニチハかアリガトウです。
しかも深々としたお辞儀付き。
なんでと聞くと、寿司とアメイジングな文化という答えが返ってくる。
アニメとかマンガも結構話に上がります。
しかも、青年漫画オンリーとかコアな人もいる。
クールジャパンはバカになりせんよ。
だからこそ、政府にはちゃんとやって欲しいですね!
政府だけじゃなくて、民間の人たちが引っ張っていくことが大事かと思います。
これも、今まで先人たちが築き上げてくれた日本文化と、海外での振る舞いのおかげかもしれませんね。
これを壊さないように、変なことはしないように気をつけよう。
冗談じゃなくて、本当に日本の文化はスゴイです。
今まで大したことはないんだろうと思っていましたが、ここまで日本文化に興味がある人が多いとは知りませんでした。
日本への観光客数が伸び続けていますが、これからもどんどん増えるという予測は間違いではないと思います。
あとは日本企業。
これは本当にすごい。
TOYOTA、HONDAはもちろん、FUJITSUやMITSUBISHI、CANONまで。
カメラはNikonの人が多いし。
大体、大手の日本企業の名前を言えば分かってもらえます。
インドで大量のスズキ車とホンダのバイクを見たときもびっくりしましたが、これほどまで日本企業が有名とは…。
大体はものづくり企業ですね。
日本の第二次産業はバカにできません。
だからこそ、今後も残っていかないと。
そう強く思います。
では、北海道は????
次に聞かれるのは
"What part of Japan are you from?"
という言葉。
HOKKAIDOと答えると
”Humm??”
となることが大多数。
結構日本のことが好きな人じゃないと、北海道はこっちでは有名ではないみたいです。
みんなTOKYOは絶対知ってます。
それ以外はOSAKAかKYOTO。
今日会ったカナダ人はなぜかNAGOYA???と聞いてきました。
なんでNAGOYAチョイスなんだよ。
SAPPOROという風に聞くと、たまにわかる人がいます。
どうしてだ????
そう、それはオリンピック。
冬季オリンピックの開催地だぞ!!!!
昔、Winter Olympic games開いたよっていうと、爺婆なら100%分かってくれます。
オリンピック、やはり絶大な知名度を誇りますね。
(だからこそ、東京じゃなくて地方開催にした方が良かったんじゃないの?)
秋元市長が冬季五輪に立候補すると宣言してから5年が経ちました。
被災地復興の意味合いも込めて、2030年の開催を心待ちにしています。
オリンピックで知名度が上がれば、ヨーロッパの人にもっと北海道を知ってもらえるかもしれませんね!
そうすれば、北海道の食物にも関心が集まるのではないでしょうか。
ところで、日本とEUの間で大きな出来事がありました。
それは日欧EPAです。
日欧EPAが発効し、こちらでもニュースになりましたが扱いは小さいものです。
まあ、Brexitがあるから仕方ありませんが。
日欧EPAは、第一次産業が盛んな北海道にとっては重要な出来事です。
なにせ、ヨーロッパの安い食物が入ってきやすくなるのですから。
こちらの農水省のページに、輸出・輸入の関税撤廃除外品目がまとめられています。
輸入について見てみましょう。
米や小麦については既存の制限に近いものが残るようです。
ニュースで取り上げられていたチーズについても、品目によっては段階的な撤廃とし、全品目に数量制限を設けているようです(段階的に撤廃)。
こうやってみると影響は小さそうですが、結局は段階的に引き下げられていくわけで、長い目で見れば競争力をつけていかないとダメな時代になるはず。
個人的に気になるのが輸出。
多くの品目で即時撤廃となっています。
北海道の特産品の一つ、ホタテは8年目まで段階的撤廃のよう。
日本のハーゲンダッツは北海道浜中町の牛乳を使っていますが、アイスも段階的引き下げのようです。
何個か、輸出解禁交渉中のものがありますね。
調べてみると、牛肉以外はまだEUにおける検査基準を達成しておらず、解禁とはなっていないようです。
話題になった地理的表示(ブランド保護のため、原産地の環境と製品の特徴が結びついたものを知的財産として保護する制度)はどうでしょうか。
北海道では夕張メロンと十勝の山西長芋が対象のようです。
メロンは距離的に鮮度を保てないような気がしますし、長芋は需要があるかはわかりませんが、ブランド保護のためですから、効果はあるかもしれません。
EUはというと、話題になったチーズが思い浮かびますね。
モッツァレラは後ろにノルマンディーとか地名がつかなければ大丈夫そうですが、ゴルゴンゾーラはアウトみたいです。
こうやって見てみると、色々な人たちの交渉と妥協の様子が伺えて面白いですね。
輸入についてばかり取り上げられがちですが、僕が重視したいのは輸出。
北海道の地方が生き残るには、第一次産業の振興は欠かせません。
では、日本全体で人口減少が進む中で、国内産業の保護ばかりに目が向いて、輸出制限を続けることは本当に正しいのでしょうか。
僕は、これからは海外に向けてどんどん輸出できるようにしていくべきだと思います。
そう考えるのなら、今は大きいチャンスを迎えているのではないでしょうか。
日本の食文化に関心がある中で、この経済協定。
もちろん問題はあります。
担い手不足や国内向けで手一杯の状況。
こんな中でEUのものが入ってきたらひとたまりもない。
「人を呼んでも、農業はキツイから全然来てくれない。。。」
高い時給を払っても、来てくれないのが現状だと、夕張市のメロン農家の方は語りました。
でも幸いなことに、すぐに関税が撤廃されるわけではない。
EU品の多くに段階的撤廃が適用されている今が、競争力を高めるための準備の時間なのではないでしょうか。
どこかには今がいいならどうでもいいやと高を括る人もいるかもしれませんが、そんなんでは日本の、北海道の農業はピンチです。
そのために、輸出できるようなブランドの確立や六次産業化を推進することこそが、行政やJAにできることなのではないかと思います。
農家だけでは厳しいことがたくさんある。
検査制度を整えたり、六次産業化を進める農家に補助金をつける、人手が足りないなら移住促進や都会の就農者とのマッチングを行う場を作る、スマート農業の研究開発予算を増やすなど、できることはたくさんあるはずです。
そして、道がやるべきことは北海道の知名度向上。
これは本当に早くやった方がいい。
PR活動を諸外国でも増やして欲しい。
観光のPRは行っているみたいですが、日本酒の売り込みに行く国税庁のように、農産品についても一緒にPRをしていけばいい。
もちろん、最初は観光から入って知名度を上げるのは不可欠かもしれない。
でも、将来的には海外への売り込みは必要。
お前の食ってる和食、北海道の食料使ったらバカ美味くなるよって教えてあげましょう。
木材だって、道産木材を使えばこんなに品質の良いものができる。
そういうアピールをしていく、そしてできる人を増やして欲しいと切に願います。
びっくりだ。
皆さんも話の脱線には気をつけましょう。
一応最後に知名度っぽいことを。
実は、北海道で冬季オリンピックの次に有名なものがあるんです。
それは、、、、
SAPPORO CLASSIC!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
文責:HOPS14期 和泉優大