北海道大学公共政策大学院 学生ブログ

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【国際フェロー】ウィークエンドの欧州紀行〜マンチェスター編〜

和泉でございます。

皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。

 

僕は少し風邪気味で喉が辛いものの、大事もなく日々平穏に過ごしております。

 

 

 

・・・・真面目な挨拶で切り出してもそのうちボロが出るのでやめましょう。

 

 

さて、アイルランドのプログラムは細かく予定が組まれているわけではなく、現地の大学に通うことになります。

そのため、自由な時間が他のプログラムと比べても多いことは、特徴の一つです。

 

大学は日本と同じく、土日はお休みです。

もちろん授業もありません。

だから、土日はとてつもなく暇です。

あまり時間を無駄に過ごしたくはないですし、せっかくアイルランドにいるのですからこちらでしかできないことがしたいものです。

 

こちらでしかできないこと。

 

そりゃ欧州旅行でしょ!!!!!!!!!

 

日本にいたら欧州旅行は時間と金がかかりすぎるので、おいそれとできるものではありません。

アイルランドにいる期間を使わない手はない。

 

もちろん自費で旅行をすることになりますが、アイルランドにはライアンエアーという欧州内であれば数千円で渡航ができるとんでもない航空会社が本拠を構えています。

だから、日本にいる時よりも圧倒的に安く済ませられる!!!!!!!!!

 

 

というわけで、土日を利用してヨーロッパ各国に行ってきました。

それぞれの国で文化も言葉も、そして雰囲気や抱えている問題も全く違います。

改めて世界が広いということ、多くの人がそれぞれの国で生活を営んでいること、そしてどこの国でも全てがうまく行っているわけではないことなど、当たり前ではあるけれど、日本にいては感じることのできないことを実感できました。

 

 

 

 

まずはアイルランドの隣の国、イギリスへ!

実はロンドンではなく、マンチェスターへと行ってきました。

 

なぜって???

 

 

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そりゃサッカーを見るためだよ!!!!!!!!!!

 

 

というわけで本場イングランドプレミアリーグを観戦して参りました。

いやあ、本当に凄かったです。

 

とりあえず試合前に街中を観光してきましたよ。

 

 

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移動に使うのは路面電車です。

メトロのないマンチェスターでは、バスと路面電車が主な交通手段になります。

写真は地下鉄っぽいですが、この後すぐに地上に出ます。

路面電車は日本だとあまり見かけませんが、アイルランドやイギリス、それ以外にも訪問した国ではどこでもありました。

かなり身近な公共交通機関です。

 

こちらでは、路面電車が渋滞の原因とは考えられていないのでしょうか。

よく考えてみると路面電車は安価かつ定時制のある乗り物です。

地下鉄のような大規模工事は不要で、通常の電車のように線路だけのための道を整備する必要はありません。

既存の道路に線路を埋め込んで、電線を通せば終わりです。

基本的には線路の上は車は走ってはいけないので、バスと違って時間通りに来やすい。

 

また、運賃も日本と違うところが、スイカのような非接触カードや回数券を使用すると切符を都度購入するよりも半額程度になることが多い。

アイルランドの場合だと、1日の上限額が設定されており、それに達すると金額がひかれません。

さらに、現金で切符を購入したり、バスの運賃を支払おうとすると、アイルランドだとお釣りが返ってこなかったりする。

日常的に公共交通機関を使用することを促進したい、手間とコストのかかる切符や現金での運賃回収を避けたいのでしょうか。

日本ではスイカを使用しても数円レベルの割引しかありません。

 

さらに、マンチェスターのトラムは切符を見せたり、改札に通したりはしません。

自分で買ったものを持ってるだけです。

たまに検札に来る職員に切符を見せる必要があり、この際に切符を持ってないと数万円の罰金が取られます。

無賃乗車対策がパノプティコン的だ。

だが改札も運賃入れもないというのは結構びっくり。

 

 

公共交通機関に対する日本との考え方の違いが伺えます。

 

公共交通の維持が課題となりつつある日本で、路面電車や運賃形態など、学べる部分は多いのではないでしょうか。

ただ、日本と異なり時間帯によって値段が変わるなど不親切な面がなくもない。

これは混雑対策なので東京でも導入した方が良いかとは思いますが。

 

 

 

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まずはマンチェスターユナイテッドのホームスタジアム、オールドトラフォードです!

サッカーファンにとっては聖地ですね。

 

ショップも大きくて綺麗で、世界中にファンがいるマンUのショップにふさわしい。

 

 

 

 

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マンチェスターにはチャイナタウンもあります。

 

 

 

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こちらはマンチェスターの大聖堂。

中は静かであるものの、神秘的な雰囲気。

人々の心の拠り所であることを実感。

 

 

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ナショナルフットボールミュージアム

国立のサッカーの博物館です。

サッカーに対する情熱の掛け方が違います。

プレミアリーグFAカップのトロフィーと共にパシャリ。

 

そして、

 

 

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エティハドスタジアム!!!!

マンチェスターシティのホームスタジアムです。

昨年リーグ優勝のシティと強豪アーセナルのビッグマッチです。

 

 

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かっこいい、、、。そしてデカイ。

6万人入るらしいです。

 

 

 

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試合開始。

 

日本と圧倒的に違うのが、観客が熱狂して応援していること。

みんな自分の子供のようにホームチームを応援します。

そして、シティに不利な判定やアーセナルのラフプレーがあればブーイングの嵐。

 

スタジアムの360度から歓声が上がります。

 

面白いのが、チャンスになると一斉にみんな立ち上がり、チャンスが去るとみんな一斉に座る。

応援団のような組織的な応援はプレミアリーグにはありませんが、謎の一体感があります。

こういう部分にその国らしさが出るような気がします。

 

 

 

結果は3-0でシティの快勝でした。

セルジオアグエロハットトリックを決めるとんでもない試合。

翌週の試合でも彼はハットトリック達成したらしいですよ。

 

点が入ればとんでもない歓声が上がり、チャンスがふいになっても拍手で選手を励ます。

 

アウェイサポーターと小競り合いがあったりなど、あまり平和的でない部分もありますが、それだけサッカーに情熱をかけている証拠なのでしょう。

 

日本は、サッカーに限らずそこまでスポーツに熱狂的になることがあまりないように感じます。

Jリーグの応援には行きますが、プレミアのような誰もが立ち上がって応援するという雰囲気があるわけではありません。

 

 

試合後は、翌日の授業に出席するために深夜便でアイルランドに戻りました。

 

 

 

 

弾丸旅行に近いマンチェスター訪問でしたが、交通機関、サッカーに対する情熱の違いなど様々なことを学べました。

 

また、イギリスは非常にアイルランドに似ています。

街並みはアイルランドの拡大版といった趣であるし、食べ物や飲み物も似ていて、アイルランドにもあるチェーン店がたくさんある。

バスも二階建てですしね。

 

アイルランドとイギリスの密接なつながりを感じずにはいられません。

 

決定的に違うことがあるとすれば、アイルランドではあまり見かけないアジア系やアフリカ系など様々な人々を街中で見かけたこと。

ここは明らかに違う。

アイルランドも多くの移民を受け入れ、アジアやアフリカから多くの移民を受け入れているらしいのだけれど。

イギリスの歴史的経緯や移民政策が背景にあるのでしょうか。

 

 

 

ウェークエンドであってもたくさん学ぶことができました。

皆さんもアイルランド留学中、いや日本にいる時でも休日は家から出て行動してみましょう。