多様性だなんだと言っているのですが,やはり百聞は一見に如かず.
実際にどんな学生がいるのかが気になると思います.
そこで,院生に自身の紹介をしてもら記事を設けることにしました.
最初は現在アイルランドで語学留学中,われらが院生協議会幹事長の和泉君です!
【期数 コース 名前】
14期 公共経営コース 和泉優大(いずみ ゆうだい)
23歳。時代遅れの平成20世紀ボーイです。
【出身地】
神奈川県茅ヶ崎市
茅ヶ崎市って知ってます?サザンの桑田佳祐の出身地で、徳光さんが住んでます。
【出身大学 学部】
北海道大学 総合文系→法学部
学部からそのまま大学院に来ました。札幌5年目です。
【大学時代の研究,ゼミ】
国際政治史、行政学
法学部のゼミは半期で変わる人がほとんどなので、学部時代の専門を説明しづらい。
国際政治史のゼミでは、第1次世界大戦から戦後世界までをやってました。
こう、イデオロギーと利害が絡んで国家が動く感じが好きなんですよ。
昔から世界史が好きだったから勉強してましたね。
最後に所属したのは行政学のゼミです。
ゼミの内容は政策会議を通した内閣の政治主導についてやってました。
よく〇〇ナントカ推進会議とかいうアレですね。
ゼミ論文は地方の教育委員会の責任者についてやってました。
ちゃんとした論文はこれくらいしか書いてなかったなあ。
【趣味,好きなモノコト】
旅行(特にドライブ)、サッカー観戦(Jリーグ)、酒場巡り、ブログ
他にもいろいろありますが趣味に限定するとこんな感じです。
旅行は好きですね。大学院入学後にヒッチハイクで稚内にも行きました。
サッカーは小学生の時にやってたのですが、数年前に再燃。
北海道コンサドーレ札幌って知ってます?世界最強のチームです。
一人で酒場や居酒屋に行くのが大好きです。オススメの店もありますよ。
実は個人ブログもやってます。
【なぜHOPSに入ったのか】
これを本気で書くと数千字行きそうなので簡潔に。
最初は官僚になって学部で卒業するつもりだったんですが、世の中はそんなに甘くなかった(苦笑)。
ただ、自分の人生を振り返ってみて、自分の描く理想の人生を線路のように描いて、それから外れないように生きてきたことに気がつき、もっと勉強しようかと考えたので。
まだ官僚にも未練はありましたしね。今は興味はあまりないですが。
コースから外れないように生きてくると、つまんない人生になるんですよ。
面白いことしないし、保身に走るし。僕の場合はですが。
このまま社会に出て公務員になって、いざ死にますって時に楽しい人生だったなんて言える自信がなかったですね。
だから、もっとパワーアップしたかったしバカになりたかった。
学生だったらガツガツ質問しても許されることが多いですし、HOPSはチャンスにあふれているように見えました。
これを活用する手はないと思って入学を決意しました。
【今関心をもって取り組んでいる内容】
一応、入学時のテーマは「過疎地域における教育のあり方」でした。
北海道に来て、過疎地域を目の当たりにして、今まで自分が住んでいた神奈川県とは状況が何もかも違うことを知りました。
地域から人がいなくなる、近い将来に町が消えるかもしれない。
その大きな要因は教育格差だと考えています。
「いい高校に行かないといい大学に行けない」
そうやって高校入学とともに地元を離れ、戻ってこない人がとても多い。
それに、地方の高校の多くは大学進学のために必要な情報や環境が、都市部よりも整っていないのが現状です。
別に大学進学が全てではないですが、生まれた場所で近くの高校に行くと決めた時点で人生が決まってしまう。
なんで?という疑問しかありませんでした。
現在はHALCCという団体に所属し、津別町の協力のもとで活動しています。
僕も所属初年度は教育という観点で活動していました。
HALCCについてはこちらもどうぞ。
ただ、最近は学部時代だった国際政治に浮気がちです笑。
特に安全保障。
やっぱり好きなんだなあと考えながら授業を受けてます。
今はこんな感じです。
アイルランドに来て国際政治が動く姿を身近に感じています。
ただ、やっぱりアイルランドの田舎の町や教育についても興味はある。
なかなかリサーチペーパーのテーマを考えるのは難しい。
【HOPSの良いところ】
大きく上げて2つあります。
1つ目は社会人や学部生では挑戦できない様々な機会があること。
授業には社会の最前線で活躍している人が来て、質問も時間が許す限りし放題。
やはり学生ということもあって真摯に答えてくださる方が多いです。
地方自治体に赴くことが多いというのも素晴らしい。
授業を通じて様々な方にヒアリングを行うことができる。
この間は自分でアポを取ってコンサドーレの方にヒアリングに行きました。
インターンも自分で開拓できるし、何より今も活用している留学制度。
HOPS独自のシンポジウムや研究会もある。
学部でも頑張ればどれもできるかもしれませんが、挑戦しようという気にさせてくれる。
もしもやる気があればそれができる環境にあるし、先生方も応援してくれる。
他の大学院よりも外部に出ていくことが多い気がします。
次に、色々な人が来ていること。
HOPSの14期は日本の学部から進学、留学生、社会人学生が3分の1ずつという構成になっています。
学部上がりの学生は北大以外の様々な大学から来ているし、理系出身の学生も多い。
本当に考え方が全く違う。
留学生も出身国の話や文化を聞いていると全く違う点がいくつもあるし、意外な共通点があることも多いです。
社会人学生は本当に色々な人がいます。
たくさんの経験を社会人としてはもちろん、個人としても体験してきた人ばかりです。
時には先生、時には人生の先輩としてアドバイスしてくれます。
もちろん、授業の議論では対等ですが。
大学院は専門で固まるため、大体は似た者同士しか集まらないことが多いけれども、HOPSには色々なバックグラウンドを持った学生がいるので毎日が刺激的です。
そして何より、人数が少なくて学生同士の距離が近いことも、多様性という特徴の魅力を引き上げているのではないでしょうか。
他の大学院に所属している人の話を聞くと、あまり交流がなかったり、飲み会などの交流の場も少ないという声をよく聞きます。
自分とは違う考えや立場の人の話を聞くことは、考え方が変わったり、柔軟になったりと様々な利点があります。
正直、ここの大学院は素晴らしい場所だと思います。
【好きな(おすすめの)講義とその理由】
今、受けているもので好きなのは
「国際政治経済学」
「公共経営事例研究」
の2つです。
前者は、グローバリズムとは何かという観点から、金融や経済、安全保障や移民など様々なテーマの話を聞くことができます。
そんな見方ができるんか!と驚くことが非常に多いし、タイムリーな話と結びつくことも多々あります。
先生に質問すると、専門外に近いことでもグローバリズムに関係があれば丁寧に答えて頂けるのも魅力の一つです。
鈴木一人先生というよくメディアやSNSにも登場する先生ですが、本当に知識が豊富で分析力がすごい。
最初は怖い人だと思ってましたが、実は優しい先生で驚いたこともありましたが笑。
後者は行政や民間で活躍されている方を、毎回ゲストとしてお呼びして講演をして頂く授業です。
色々な話を聞けるのが魅力で、質問時間も盛り上がります。
実は、講演もそうですが、講演の前にある学生の発表と議論も好きです。
色々な人の発表を見て知識を蓄えることができるし、議論が深まると面白い観点が見つかることもあります。
実は学部にも開講されているもので好きだったが
「国際政治経済事例研究」
です。
こちらも公共経営事例研究と同じく毎回ゲストをお呼びするもので、こちらは国際政治やグローバル社会に関係する方が中心です。
ゲストが毎回豪華で、先生のツテでトンデモない人がたくさんいらっしゃいます。
僕が受けた年は現役の事務次官や元外務大臣などの方が来ていました。
今年だとホリエモンも出資しているロケット開発会社のインターステラテクノロジズの稲川社長も来られていました。
【HOPSを考えている人に一言】
ここまでいろいろ書いてきましたが、HOPSに入っても卒業後にどうなれるかはその人次第だと思います。
ただ与えられた課題をこなすだけでは、2年間を無駄にするだけです。
でも、自分で色々なことを進んで学んだり、挑戦したりすれば、お釣りが来るくらい様々な知識、思考力、観点、人脈、経験が得られる場だと思います。
正直、ここまで恵まれた大学院もないと思います。
もっと学びたい、何かがやりたい、北海道という課題先進地で色々なことを見たい。
そんな方にとって、ここは最高の場所といえます。
もちろん、確固たる目標がなくてもいいと思います。
院に入ってから考えるというのも1つの手です。
僕も進学するかはすごく悩みました。
でも、今では進学してよかったと思っています。
あと1年で卒業というのが悲しいくらいです。
みなさんにお会いできること、みなさんがHOPSに入学されることを心よりお待ちしています。
【ほかに何かあれば】
長くなりました。ごめんなさい。
スマホカバーが崩壊寸前です。助けてください。
ここから下平が書きます….
和泉君はなんでもやる男です,物事への嗅覚がすごい,そして勉強もデキル男だ.
また,この学生ブログを始めるキッカケも,彼がすでにブログをやっていたからです.彼のブログ”北の公共政策大学院生のblog”もぜひ見てみてください!
文責:HOPS14期 和泉優大